軽バンで事業を始める場合、事業用として登録する必要があります。
最近では佐川急便やAmazon flexなどの需要が高まっていることから、軽バンで配送業を行う人が増えています。
配送業を行うために軽バンを新車購入する方も多いでしょう。
しかし、新車購入するにはまとまったお金が必要なため、なかなか始められないという方もいると思います。
今回は、軽バンで配送業を行う場合の新車購入するメリット・デメリットについてご紹介します。
軽バンの事業用と家庭用の違い
軽バンは、事業用や家庭用など様々な活用方法があります。
その活用方法によって違いがありますので、それぞれの特徴についてご紹介します。
○事業用軽バン
事業用として登録されている軽バンは、黒地に黄色い文字が使用された黒ナンバーです。
黒ナンバーを使用した軽バンは、主に配送業や運送業などに使用され「事業用軽貨物車」として分類されます。
事業用登録された軽バンは重量税や軽自動車税などが安くなる特徴があり、反対に任意保険は高くなる傾向にあります。
その理由として、事業用登録された軽バンは家庭用として使用される軽バンよりも走行距離が長くなることから、任意保険が高くなるよう設定されているのです。
また、車検に関しては、軽バンを新車購入してから初回の車検は2年となっており、それ以降の車検も2年ごとに行われます。
○家庭用軽バン
一方家庭用軽バンは、黄色地に黒文字が使用されたナンバープレートです。
事業用軽バンとして使用されているものと大きさなどに違いはなく、ナンバープレートや分類が異なります。
先に述べたように、重量税や軽自動車税などは家庭用として使用される軽バンの方が高くなる傾向にありますが、任意保険は安く収めることができます。
その理由として、事業用のように走行距離が伸びないため、事故などの確率が少ないことが挙げられます。
家庭用軽バンの車検は、新車購入してから初回の車検期日が3年となっており、2回目以降の車検期日は事業用軽バンと同様に2年ごとの車検です。
事業用軽バンを新車購入するメリット
軽バンを使って配送業を始める際には、まず軽バンを準備しないと始まりませんよね。
軽バンを所有していない場合は、新車として購入する方が多いのではないでしょうか。
こちらでは、新車購入する場合のメリットについてご紹介します。
○自分専用の軽バンとして使用できる
軽バンを新車購入する際は、自分専用として使用することができます。
軽バンをレンタルやカーリースをして配送業を行うこともできますが、様々な条件がつくので自由に使用できない場合もあります。
しかし、新車として購入するなら自分専用の軽バンを保有することができ、自由に使用できるメリットがあります。
○気に入った車種を購入できる
新車購入する際は、好きな車種が選べることもメリットですよね。
レンタカーやカーリースの場合、会社が取り扱っている車種の中から選ぶしかできません。
新しく発売されたばかりの軽バンの中から選ぶこともできるので、事業を始めるモチベーションにも繋がるでしょう。
しかし、古いモデルの軽バンを選ぶ際には、販売されていない場合もあるので確認が必要です。
○自由にカスタマイズが可能
新車として購入するなら、軽バンを自由にカスタマイズすることができます。
レンタカーやカーリースの場合、返却する際に原状回復が基本のため好きなようにカスタマイズができません。
仕事上どうしてもカスタマイズが必要な場合があるかもしれませんが、原状回復できない場合修理代などを請求される可能性もあります。
自由にカスタマイズして仕事を効率的にこなしたい方は、軽バンを新車購入することがおすすめです。
事業用軽バンを新車購入する際のデメリット
事業用軽バンを新車で購入する際のメリットをいくつか挙げましたが、反対にデメリットもあります。
どちらも把握した上で検討してみてください。
♦︎初めにまとまった金額が必要
新車を購入する際には、頭金として初めにまとまったお金が必要になります。
すぐに事業を始めたくてもまとまったお金がない場合、貯金から始めなくてはいけませんよね。
そうすると事業を始める時期が伸び、モチベーションが下がる可能性もあります。
♦︎車種選びに失敗する可能性もある
新車購入する際は、販売している車の中から自分の好きな軽バンを選ぶことができます。
新しいモデルの中からも選ぶこともできるので、目移りしてしまうこともあるでしょう。
しかし、事業用として購入する車なので仕事の道具として使用できるかということを確認しなければいけません。
購入してから「やっぱり使い勝手が悪い」となる可能性もあるので、購入前にいろいろな車種を比較してみましょう。
配送業に最適な軽バンを選ぶポイントは、
・視界の広さ
・荷室の広さ
・最大積載量
・運転のしやすさ
などがあります。
配送業は長時間運転することが多いので、運転のしやすさの他に座り心地も確認してみるといいでしょう。
特に重要なポイントは、荷室の広さと最大積載量です。
荷物が入らないと仕事ができないので、検討する際はこちらを必ず確認してみてください。
軽バンを新車購入する以外の方法は?
先に述べたように、軽バンを新車で購入せずに配送業を始めるには、レンタカーやカーリースを利用することができます。
長期間軽バンを借りたい場合は、カーリースがおすすめです。
カーリースなら頭金を準備することなく、初期費用を抑えることもできるのですぐに始めたい方には最適な方法ではないでしょうか。
また、カーリースする場合のメリットは、
メリット |
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・初期費用を抑えられる ・試し乗りができる ・月額料金で経費計上しやすい ・好きな軽バンを選べる ・税金対策ができる |
このようなメリットがあります。
カーリース会社により扱っている車種が異なるので、気になる軽バンを扱っている会社を選ぶことがポイントです。
しかし、カーリースの場合は、返却時に原状回復しなければいけない・走行距離の制限がある・途中解約できないなどのデメリットもあるので、それぞれを把握した上で検討してみましょう。
軽バンを事業用登録するには?
軽バンを事業用として購入したら、黒ナンバーに登録する必要があります。
黒ナンバーを取得しなければ配送業ができないので、必ず所得しましょう。
黒ナンバー登録の流れ |
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①営業所と軽バンを確保する ②運輸支局に提出する書類の準備 ③運輸支局に経営届・運賃届を提出する ④事業用軽自動車連絡書を取得 ⑤車検証を書き換える ⑥軽自動車検査協会で車検証と黒ナンバーを取得する |
このような流れで黒ナンバーに登録することができます。
全ての手続きがスムーズに進めば1日で完了するので、すぐに事業を開始することができます。
事業用軽バンの新車購入が難しいならカーリースがおすすめ
軽バンを新車購入して配送業を始めるメリット・デメリットについてご紹介しました。
新車購入する場合は、自分の好きな車種を選べることや自由にカスタマイズができるなど、いくつかメリットがあります。
しかし、まとまった金額を準備しなければいけないなどのデメリットもあるので、それぞれを確認した上で新車を購入するべきか検討してみてください。
新車購入する以外にカーリースして配送業を始める方も多く、すぐに事業を始めたい方にとっておすすめの方法です。
また、軽バンを使って配送業を始めるなら、事業用登録をする必要があります。
黒ナンバーを取得していないと配送業はできませんので、必ず登録しましょう。