― 軽貨物ドライバーが知っておきたい安全と効率の両立術 ―

軽貨物配送の仕事は、天候に左右されやすい業種のひとつです。
雨の日、雪の日、そして猛暑日――。
悪天候は「配達効率の低下」だけでなく、「事故リスク」や「荷物トラブル」にも直結します。
本コラムでは、
・悪天候でもクレームや事故を防ぐための考え方
・季節ごとに実践したい具体的テクニック
を中心に、現場目線で解説します。
まず大前提として押さえておきたいのが、以下の考え方です。
・スピードより安全を優先する
・普段と同じ感覚で動かない
・「遅れる可能性」を前提に計画する
悪天候時は、
「いつも通り回ろう」「件数を落としたくない」
という意識が、事故やトラブルを招きやすくなります。
結果として
・事故で稼働停止
・荷物破損による弁償
となれば、長期的には大きな損失です。

雨の日に多いトラブルが、荷物の水濡れです。
実践したい対策は以下の通りです。
・防水シート・ビニール袋を常備
・段ボールの底が地面に触れない積み方
・玄関前での一時置きは極力避ける
特に注意したいのが、
濡れた手袋・服で荷物を扱うこと。
段ボールは水分を吸いやすく、見た目以上にダメージが残ります。
雨天時は、
・制動距離が伸びる
・視界が悪くなる
・歩行者や自転車の動きが予測しづらい
という条件が重なります。
意識したいポイントは、
・車間距離を通常より長く取る
・横断歩道・交差点手前は必ず減速
・急ブレーキ・急ハンドルを避ける
「早く着く」より「確実に止まれる」運転が重要です。
雪道での配送は、軽貨物ドライバーにとって最大級のリスク要因です。
最低限、以下は必須です。
・スタッドレスタイヤの装着
・タイヤチェーンの携行
・解氷スプレー、スノーブラシ
「少しの雪だから大丈夫」という油断が、
スリップ事故や立ち往生につながります。
雪の日は、
・渋滞
・配送ルート変更
・再配達増加
が発生しやすくなります。
そのため、
・件数を詰め込みすぎない
・余裕のあるルート設定
・事前に遅延を想定した連絡
を行うことが、信頼維持につながります。
猛暑日の配送で最も怖いのが、熱中症による判断力低下です。
対策としては、
・こまめな水分・塩分補給
・冷感タオルやネッククーラーの活用
・無理に連続稼働しない
特に注意したいのが、
「あと少しだから」と休憩を後回しにすることです。

猛暑は車両にも大きな負担をかけます。
チェックポイントとしては、
・冷却水・オイル量の確認
・バッテリーの劣化
・エアコンの効き具合
車両トラブルは、
その日の売上がゼロになるリスクを含んでいます。
悪天候時は、効率を「件数」ではなく「安定稼働」で考えましょう。
・再配達が出にくい時間帯を狙う
・置き配可否を事前に確認
・無理なショートカットをしない
結果的に、
・クレームが減る
・事故リスクが下がる
・長く安定して稼げる
という好循環につながります。

雨・雪・猛暑といった悪天候は避けられません。
しかし、
・準備
・判断
・行動
を正しく行えば、大きなトラブルを未然に防ぐことは可能です。
「悪天候でも安全に動けるドライバー」は、
荷主や元請けからの評価も高く、
結果的に安定した案件獲得にもつながります。
日々の積み重ねが、
長く稼ぎ続ける軽貨物ドライバーへの近道です。