ドローンでの配達について

近年、物流業界ではドローンによる配達サービスが注目されています。
佐川急便も、ドローンを使った配達サービスに取り組んでおり、今後も活発にその取り組みを進めていく予定です。
ここでは、佐川急便のドローン配送について、詳しく解説していきたいと思います。

　

　

　

　
ドローン配送には、次のようなメリットがあります。

　

1. 高速での配送が可能

ドローン配送は、従来の宅配業界と比較して、圧倒的な速さでの配送が可能となります。
ドローンは空を自由自在に飛行することができるため、道路交通の渋滞や輸送機器のトラブルなどによる配送遅延を回避することができます。
　

2. 遠距離配送も可能

ドローンは航続距離が長く、荷物の量によっては、自動車や船舶よりも効率的に遠距離配送が行えます。
これにより、辺境地や離島などの交通の不便な地域への配送にも対応が可能となります。
　

3. 低コストでの配送が実現可能

ドローンは、要員の配置や燃料などのコストが比較的低く、従来の宅配業界に比べて、低コストでの配送が実現できます。
また、ドローンを利用することによって、宅配業界において人手不足が深刻な問題となっている問題に対応することもできます。
　

　

佐川急便では、2018年より東北地方を中心に、医薬品の配送にドローンを使用した実証実験を開始しました。
この実験では、ドローンによる医薬品の配送を行い、宅配業界におけるドローン配送の可能性や課題を調査・検証しました。
この実証実験によって、佐川急便はドローン配送において次のような課題や改善点を発見し、取り組みを進めています。
　

1. 航続距離

ドローンの航続距離には限界があり、受け渡し場所まで到達できない場合には、配達に遅延が生じる可能性があります。
佐川急便は、ドローンの航続距離を延長できる技術や、複数のドローンを連携させることによって航続距離を伸ばすなどの取り組みを進めています。
　

2. 天候条件

天候の悪化や風力が強いなどの自然条件の影響で、ドローンの配送が中止となる可能性があります。
佐川急便は、天候条件によっては、代替手段を検討することで、お客様の配送に影響を与えないような対応を行っています。
　

3. 送信データの安全性

ドローン配送では、GPSやセンサーなどによって位置情報やセンサーデータを送信する必要がありますが、このデータが漏洩すると悪用される可能性もあります。
佐川急便は、データの暗号化などによってデータの安全性を確保する対策を進めています。
　

4. 操縦者の資格

ドローンを運用するには、操縦者の資格や許可が必要です。佐川急便では、社員を指導し、訓練を行うことで、適切な操縦者を育成しています。
これらの課題や問題に取り組むことで、より安全・確実なドローン配送の実現に取り組んでいます。

　
　

　
佐川急便は、現在医薬品の配送に活用されているドローンについて、今後は徐々に品目を拡大し、衣料品や鮮魚、食品など様々な商品の配送にも活用していく予定です。
また、ドローンを活用することで、災害時などの緊急時にも迅速な物資の配達が可能となり、地域の復旧・復興に貢献することが期待されています。
私たちの生活に欠かせない物流業界が、ドローン配送を導入することで、未来の運輸業界が実現される可能性もあると言われています。
佐川急便は、技術やノウハウを蓄積し、安全で確実なドローン配送を提供することで、社会に貢献していくことを目指します。