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軽バンの故障原因について

2023
04月
07

軽バンの故障原因

 
軽バンは荷物運搬用途で使用されることが多く、長時間の運転や頻繁な荷物の積み下ろしといった過酷な環境にさらされることが多いため、故障やトラブルが起こることがあります。
今回の記事では、その故障原因について、主なものを解説していきます。

 

故障の原因を事前に把握してトラブルを防ごう!

 

 

エンジン関連

軽バンのエンジンは、小型であるために高回転域での使用が多く、アイドルストップシステムにも対応したコンパクトな設計になっています。
そのため、様々な故障が起こる可能性があります。
 

イグニッションコイルの故障

イグニッションコイルは、キャブレター車において、エンジンの火花を発生させるために使用されます。
イグニッションコイルが故障すると、始動しない、エンジンがバックファイアする、パワー不足などの症状が発生することがあります。
 

エンジンオイル漏れ

エンジンオイルが漏れる原因としては、ガスケットの劣化や、オイルフィルターやオイルダクトの不正な取り付けなどが挙げられます。
エンジンオイルが漏れると、エンジンの摩耗が激しくなり、エンジン内部にダメージを与える可能性があるため、すぐに修理が必要です。
 

ベルトの切れ

エンジンの動力伝達に関わるベルトは、特に長距離走行で負担がかかります。
多くの軽バンは、ウォーターポンプやエアコンコンプレッサーなどに利用されるVベルトを使用しているため、ベルトが切れると、水温やエアコンの効きが悪くなります。
また、ベルトの切れた片端がエンジン内部に入ってしまい、深刻な故障につながることもあります。

 
 

ブレーキ関連

過剰な荷物積載や長時間の走行で負荷がかかるため、ブレーキに故障が発生することもあります。

 

ブレーキパッドの減り

ブレーキパッドは、ディスクローターに押し付けて、車の減速を担う重要なパーツです。
ディスクローターに摩耗したブレーキパッドが直接接触すると、ブレーキがかかりにくく、減速力が弱まります。
また、摩耗したブレーキパッドが異音を発生させたり、ディスクローターがダメージを受けたりすることもあります。
 

ブレーキフルードの交換

ブレーキフルードは、フレキシブルホースやブレーキキャリパーといったブレーキシステムの各部品を接続している管を通して送られ、ブレーキペダルを踏んで空気圧を加減することで車の減速を担います。
しかし、ブレーキフルードは水分や汚染物質と混ざると性能が低下し、適切なブレーキ力を発揮できなくなることがあります。
そのため、定期的にブレーキフルードの交換をすることが重要です。
 

ブレーキシューの偏摩耗

軽バンにはドラムブレーキを使用している場合があり、ブレーキシューの偏摩耗が起こると、ブレーキ力が不均等になります。
そのため、ブレーキがかかる場所が不均等になり、ハンドルが揺れたり、ブレーキフィーリングが変わったりすることがあります。
また、ブレーキシューの偏摩耗が放置されると、ブレーキパーツの寿命が短くなったり、ハブベアリングに不調が生じたりして深刻な故障につながることがあります。

  
 

足回り・サスペンション関連

軽バンの足回りやサスペンションには、長時間の運転による負荷や積載量による車高の変化などから、様々な故障が起こることがあります。

 

タイヤの偏摩耗

タイヤは、足回りやサスペンションと一体で機能するパーツです。
軽バンは、荷重が大きくタイヤの摩耗が激しくなる場合があります。
そのため、車両の左右バランスが悪いと、一方のタイヤが偏摩耗してしまうことがあります。
また、タイヤの不適切な運転方法やメンテナンス不良により、偏摩耗が起こることもあります。
 

サスペンションバネの破損

サスペンションバネは、車体を支持し、振動を吸収する役割を担っています。
荷物や利用状況に応じて、バネの耐久性は減少していきます。
また、不適切なダンパーを使用する場合、バネに適正な荷重がかかっていない場合、道路状況が悪い場合などに破損することがあります。
サスペンションバネが破損すると、車高が低くなったり乗り心地が悪くなったりします。

ショックアブソーバーの劣化

ショックアブソーバーは、荷物の重量や路面の凹凸に対して、車体を安定させ、バネの振動を吸収する役割を担います。
荷物が多く、路面状況の悪い場所での運転は、ショックアブソーバーに負荷をかけ、劣化を促す可能性があります。
ショックアブソーバーが劣化すると、乗り心地が悪くなったり、タイヤの接地面積が減少するため、制動距離が伸びたり、ハンドリングが不安定になったりすることがあります。

 
 

電装系関連

軽バンの多くは荷物の運搬などに使用されるため、電装系に関する故障が起こることがあります。

 

バッテリー上がり

バッテリー上がりは、長時間の車両停止や、バッテリーや発電機の劣化が原因となります。
バッテリー上がりは、エンジンがかからなくなったり、エアコンや電装品が使用できなくなるなどの症状が現れることがあります。
バッテリー上がりを防止するためには、定期的なバッテリーの充電、メンテナンスが必要です。
 

発電機の故障

発電機は、バッテリー充電や電力供給に関わる重要なパーツです。
荷物運搬用途で軽バンを使用すると、発電機にかかる負担が大きくなり、故障することがあります。
発電機が故障すると、バッテリー充電ができなくなるため、エンジンが停止してしまうことがあります。
 

スターターモーターの故障

スターターモーターは、エンジン始動時に始動回転を発生させる重要なパーツです。
定期的なメンテナンスが不十分だと、スターターモーターの起動が遅れ、始動しないなどの症状が生じる場合があります。
 

センサーの故障

軽バンには、様々なセンサーが搭載されています。
センサーが故障することで、エンジン不調や異音、不調などの症状が生じる場合があります。
例えば、エアフローセンサーが故障すると、燃費悪化やアイドリング不調が生じることがあります。
また、オイル圧センサーが故障すると、エンジンオイル不足などの状態も検出できなくなってしまいます。

 
 

その他の故障原因

 
冷却水漏れ

軽バンでは、アルミ製のラジエターが使用される場合があります。
荷物運搬などをすることで、ボディへの負荷が大きくなり、ラジエターに穴が開いてしまうことがあるため、冷却水が漏れます。
冷却水が漏れると、エンジンの過熱や異音、エアコンの効きが悪くなることがあります。
 

エアコンの故障

荷物運搬用途で軽バンを使用すると、エアコンに負荷がかかるため、故障が起こることがあります。
エアコンの故障は、効きが悪くなってしまったり、異音が発生したり、冷えなくなってしまったりすることがあります。
 

エンジンオイル不足

軽バンは、荷物の運搬や長時間走行などでエンジンに負荷がかかります。
エンジンオイルが不十分だと摩擦が激しくなり、エンジンに異音が出たり、オイル警告灯が点灯したりすることがあります。
エンジンオイルは定期的に交換し、十分な量を補充することが重要です。

燃料系の故障

燃料系の故障は、エンジンが不調などの症状を引き起こします。
例えば、燃料ポンプが故障すると、エンジン始動時や加速時にエンストすることがあります。
また、燃料フィルターが詰まると、エンジンの出力が低下したり、エンストしたりすることがあります。
 

 

まとめ

以上、軽バンの主要な故障原因や症状をご説明しました。
定期的な点検やメンテナンスを行い、早期に故障を発見・修理することが、愛車を長く安心して乗ることができる秘訣です。

  

 

 

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