カーリースの契約満了時にいずれかの選択をすることが出来ます。
選択肢としては、①乗り換え②再リース③買取④返却、の4つになります。
④の返却を選択した際には、車の状態を査定し、契約時の想定残価との差額を算出する必要が出てきます。
査定士がどのようなところをチェックしているのか、今後満了時に備えて参考にして頂ければと思います。
返却時、査定されるポイントとは?
リース契約満了を迎えると、基本的に車はリース会社に返却します。
車の査定が行われ、満了時の車の状態をチェックされるのです。
査定後、良い条件の車は特選中古車や認定中古車として自社で再販されます。
特選中古車や認定中古車以外の車はリースアップ車として中古車オークションに出品され中古車市場へと流れていきます。
もし返却車両の状態があまりに悪く相場価格を下回っていれば、差額を請求される可能性もあります。
以下、カーリース返却時にどんな点を査定されるのかご紹介します。
『走行距離』
カーリースには走行距離に上限が設けられているプランと無制限のものがあります。
無制限は走行距離に制限がないため、何km超過しても、査定額に影響しませんが、契約時に月々の支払額が高く設定されているはずです。
走行距離に上限があるプランでは、1ヶ月あたり1,000〜1,500kmに設定されている会社が多いです。もし、上限走行距離より超過してしまった場合には、1kmあたりおおよそ8〜10円の追加料金が発生する場合が多いです。
『ボディの傷』
自らボディにつけてしまった傷は基本的にはご自身で現状回復するというのが原則になります。過失の有無にもよりますが、契約するリース会社・期間よっても変わってきます。
傷はある程度は走行中自然につくものもあるので考慮されますが、明らかに傷が深い場合には原状回復費用を請求されます。
リース契約中、もし傷をつけてしまった時や発見した時は、速やかに契約しているリース会社へ報告しましょう。この報告は義務になります。傷や事故など修理に出したい時には、必ずリース会社に報告を行いましょう。報告を怠った場合、追加で料金が発生する場合もありますので気をつけましょう。
『事故を起こした際の修復歴』
事故を起こし修復した場合には、査定額に影響してきます。
軽い傷で簡単な板金塗装での修理においては、そこまで大きく査定に影響はしません。
車の骨格部分であるフレームにまで及ぶ事故での修理の場合にはかなり影響が出てきます。無事故の車と比べて、販売価格を下げなくてはならなくなります。
『内装の汚れ』
内装の汚れについても、基本的には原状回復が基本です。
食べかすやこぼしてしまった飲み物などは放置しておかずに、その都度掃除するようにしましょう。
新車と同じ状態を保つのは厳しいので経年劣化についてはそこまで気にしないで良いかと思います。
車の中でたばこを吸う方は臭いがついてしまうのできちんと喚起を行って車に臭いがつかないように気を付けましょう。