軽バンリース・レンタル本舗
1ヵ月 27,800円~ でサービス提供中!

軽貨物配送における過積載の問題点と防止策

2025
10月
22

― 安全と信頼を守るために知っておくべきポイント ―


はじめに

軽貨物配送の現場では、「もう少し積める」「一度で配り切りたい」という思いから、つい荷物を多く積み込んでしまうことがあります。
しかし、過積載(積載オーバー)は重大な違反行為であり、事故や車両損傷、事業停止にまでつながる危険があります。

ここでは、軽貨物配送における過積載の 問題点・注意点・防止策 を詳しく解説します。


過積載とは何か

軽貨物車(軽バン)は、最大積載量が法律で定められています。
たとえば、軽貨物車の最大積載量は一般的に350kgまで

つまり、荷物・荷台の装備・荷役用具などを含めて、これを超えてはいけません。
過積載とは、この最大積載量を超えて荷物を積むことを指します。


過積載がもたらす主な問題点

1. 安全面でのリスク

  • 車体に過度な負担がかかり、タイヤ破裂やブレーキ不良の原因になる
  • 車両の重心が変わり、カーブや坂道での転倒リスクが上昇
  • 停止距離が長くなり、追突・衝突の危険が増す

→ 過積載は「急がば回れ」の典型。効率よりも安全が最優先です。

2. 車両トラブルの増加

  • サスペンション・ブレーキなどの部品が早く劣化
  • タイヤの摩耗が偏り、走行バランスが悪化
  • エンジンや駆動系への負荷が大きく、修理費が増大

結果として、長期的にはコスト増につながります。

3. 法的な罰則・信用失墜

  • 過積載が発覚すると、道路交通法違反として罰金・減点の対象
  • 悪質な場合、貨物軽自動車運送事業者への行政処分(業務停止・許可取消)の可能性も
  • 荷主からの信頼を失い、契約解除や仕事減少のリスク

→ 法令違反は「一発退場」になりかねません。


注意すべきポイント

1. 荷物の重量確認を怠らない

  • 伝票や荷主情報で重量を把握する
  • 複数の荷物を積む場合は、合計重量を常に意識する

2. 荷物の配置バランス

  • 重い荷物は荷台の中央・車軸上に配置する
  • 偏った積み方をすると、片方のタイヤやサスペンションが損傷する恐れ
  • 高く積みすぎると重心が上がり、転倒リスクが増す

3. 荷主からの依頼にも注意

  • 「少しなら大丈夫」と言われても、ドライバー自身が責任者
  • 過積載の判断はドライバーに委ねられるため、断る勇気が必要

過積載を防ぐための具体的な対策

1. 日々の車両チェック

  • タイヤの空気圧・サスペンションの沈み込みを確認
  • 異常を感じたらすぐに整備へ
  • 車両の「感覚」を覚えておくことで、オーバーしている兆候を察知できる

2. 荷物ごとの重量管理ルールを作る

  • 自分の配送ルートで扱う荷物の平均重量を把握
  • 軽量・中量・重量で分類し、目視でも判断できるようにする

3. 荷主・取引先との協力体制

  • 過積載になりそうな場合は、事前に分納(2回配送)を提案
  • 無理な積載を要求される場合は、契約や安全指針を確認し、毅然と対応する

4. リフト・台車などの補助機器を活用

  • 荷積み作業を安全・効率的に行う
  • 重量を分散させ、積み込み時の身体的負担も軽減

過積載を防ぐことは「安全」と「信頼」への投資

過積載を避けることは、単なるルール遵守にとどまりません。

  • 自分自身の命を守り、
  • 車両を長持ちさせ、
  • 荷主からの信頼を維持し、
  • 結果的に仕事の継続性を高める

という「長期的な安定」につながります。


まとめ

軽貨物配送における過積載は、スピードよりも安全を優先する意識が重要です。

  • 重量の把握
  • バランスの取れた積載
  • 無理な依頼を断る勇気

この3つを意識することで、安全かつ信頼されるドライバーとして長く活躍できます。
一度の過積載が、大きな事故や信頼喪失を招かないよう、「積みすぎない勇気」を持ちましょう。