寒い冬を越すには暖房器具が必須です。冬場の暖房、お風呂や台所などの湯沸しに灯油を使うご家庭は多くあると思います。灯油を必要とするご家庭に灯油を配達するのが灯油配送のお仕事です。
本記事では灯油配送のお仕事内容、必要な免許、給料について解説します。
灯油配送の仕事内容
主に灯油配送を行うのはガソリンスタンドやホームセンターになります。灯油配送で使われる車はタンクローリー車です。積載量は2トンから4トン程度、小型、中型と呼ばれる種類のトラックです。
配送員は注文のあった家庭に訪問し、タンクローリーから指定のポリタンクやホームタンクに灯油を給油します。冬場の需要が高く、忙しくなります。夏場でも湯沸かしに灯油を使用しているご家庭や、工場や飲食店からの注文が入るケースもあるので季節問わず需要はあります。
灯油配送のお給料と労働時間
灯油配送のお仕事は正社員、パート、アルバイトなどさまざまです。ガソリンスタンドなどの従業員が業務の一環として灯油配送を行っている場合が多いです。
月収は、基本的に通常月と違いはありません。ガソリンスタンドの正社員の月収は15万から25万円前後になり、年収は180万から300万円前後になります。
パートやアルバイトの場合は時給1000円~1300円くらいのところが多いようです。
勤務時間は8時~17時頃という条件が多くみられ、日中勤務になります。パートやアルバイトの場合、注文がなければその日の作業は終了になります。
灯油配送に必要な免許や資格
灯油配送には普通免許が必要です。2トンから4トンのタンクローリーを使用します。
免許の取得時期によっては、普通免許では4トンタンクローリーを運転することはできません。
◆2007年6月2日~2017月3月11日までに普通免許を取得した人は、2トン車の運転は可、3トン以上のローリーの運転は不可になります。
◆2017年3月12日以降の取得の場合、2トン車の運転も不可になり、中型免許の取得が必要です。以前より運転できる基準が厳しくなっているのが現状です。
その他には【危険物取扱者】という資格を取得しなければ、灯油配送の仕事に就くことはできません。
灯油は可燃性があるので、消防法で危険物に指定されているからです。
危険物取扱者の資格には甲種、乙種、丙種がありますが、灯油配送の仕事をする上では、丙種があれば問題はありません。資格取得には丙種、乙種の試験での合格が必要となります。
灯油配送のお仕事は季節が真冬⛄ということもあり、寒い中での重たいタンクを運ばなければならない作業は正直きついと思う面もあると思います。
注文される方が高齢者や体の不自由な方もいらっしゃるかと思います。そのお客様から感謝の言葉をかけて頂けることも多くやりがいを感じる方も大勢いらっしゃいます。ペースさえつかめば自分なりにお仕事が出来ることもこのお仕事のメリットと言えるでしょう。